攻玉社中、かえつ有明中、合格体験記~ハーゲンダッツ君
【名前】
ハーゲンダッツ
【進学先】
攻玉社中
【合格校】
攻玉社中、かえつ有明中、埼玉栄(医)中
【指導開始時国語偏差値】
40-45(早稲田アカデミー)
【国語のどんなところに苦しみましたか?】
5択の選択肢を2択までは選べたが、最後の2択の選択がなかなか習得できなかったところ。
【パパママとはどんな時にケンカをしましたか?】
やりなさいと言われたことをやらなかった時。
【あなたにとって中学受験とはどんなものでしたか。一言であらわしてください。】
面倒だと思うことが多かった。
【ジャケット先生の第一印象はどうでしたか?】
生徒:塾の先生より全然分かりやすい。
保護者様:ザ・プロフェッショナル。
上の娘の中学受験の経験から、初回の体験授業の1時間くらい経過した時点で、入試が終わるまでお世話になりたい、このレベルの先生を他に見つけるのは難しいであろう、と思いました。
【ジャケット先生の良かったところはどんなところでしたか?】
怒らないで何回も教えてくれるところ。
【ジャケット先生で受験を乗り越えられるだろうかと思った瞬間を正直にお答えください(笑)】
生徒:即答で、ない。
保護者様:ありません。ジャケット先生で無理ならば、他の先生でも無理であろう、という絶対的な信頼感でした。攻玉社の試験後、息子が、今日の論説文は読んでいて面白かった、と言い放ったのには驚きました。国語が苦手だった息子から、国語が面白いという言葉を初めて聞きました(しかも本番の試験で)。そこまで導いて頂いて感謝しかありません。
【受験生たちに「後回しにしないほうが良いこと」をアドバイスしてください。】
できなかった問題の解き直し。
【受験を通して「自分が成長した」と思うことを自由に書いてください。】
一日中勉強できるようになった。
【ジャケット先生より一言】
お問い合わせをいただいたのが2月の中旬。算数理科社会は55前後の偏差値で推移しているものの国語は40前後という内容でした。一緒に勉強をしてみると、読解は標準よりかなりスピードがある。選択肢を決断していく思い切りもある。しかし、選択肢の精査はかなり甘く、また、物語において、傍線部または前後の表現から気持ちを類推することは得意ではない(得意ではないというより気持ち表現に対する知識が足りない)という長所と短所が見えました。勉強を進めるにつれて、選択肢の精査は相変わらず甘いながらも、本文中に選択肢と同じような単語を求めていくことは身についていったため、論説文の得点力はじわじわ上がっていきました。一方で物語については不足している気持ち表現を一通り身につける必要があったため、授業や課題としてお渡しした気持ち言葉のプリントでインプットを進めていきました。こうした状況から当初は論説で物語を引っ張っていく形になりました。
合不合テストが始まってからも、波はありながらもジワジワ成績も上がっていき3回目か4回目の合不合では55まで国語の偏差値を上げてきました。
しかし、なかなかスンナリとはいかないものです。攻玉社の過去問を始めたあたりから、論説文が迷路に入り込んでしまいます。いままで出来ていた選択肢内の言葉を本文内に求めることに綻びが出てしまいました。攻玉社の論説文は哲学的な文章が主体で小学生男子には非常にわかりづらい内容となっています。また、本文内に選択肢の言葉は出ているのですが、傍線部からかなり離れたところに出ていることに加えて、かなりの言い換えがなされています。ただでさえわかりづらい哲学の文章の中で、見つけるべき単語も言い換えがされている、、、これで、論説文の読み方を見失ってしまい、根拠を見つけていないのに答えるようになってしまいました。
以降合不合の成績も下がってきたため、この状況を続けるのは得策ではないと考え、10/25の攻玉社過去問30点台を最後に攻玉社を封印しました。かわりに、攻玉社+-5くらいの偏差値帯の学校から「点数の取りやすい問題」(もちろんそれは伏せましたが)を選んで、論説文のルールを再確認・再復習をしつつ解いてもらうことにしました。受験の問題でもルール通りにやれば解くことが出来ることを身をもって理解してもらおうというねらいでした。この頃には物語文も一定の安定を見ていたため、論説文を落ち着いて解けるようになりさえすれば、合格が見えると思いました。
じっくりじっくり進めた結果、再度攻玉社を本格的に解き始めた一月中旬からは攻玉社の論説に手こずることはなくなりました。むしろ、点数を取りやすく感じていたのではないでしょうか?攻玉社の国語は文章が難しく、根拠も離れたところに出ているものの、答え自体はしっかり書いてあります。よって落ち着いて見つけさえすれば解けるため、文章の難度で怖気付かない落ち着きを身に付けさせたかったのです。最後の最後で間に合った感じでした。むしろ、滑り止めで考えていた高輪の方が取れなくなっていたくらいでした。まあ、それはそれで私はびびってましたが(汗)。
結局、私をびびらせながらもハーゲンダッツ君は初日で攻玉社の攻略に成功したため、高輪を受けることはありませんでした。
振り返ってみると、指示したことを素直にこなしてくれたハーゲンダッツ君と、10月の「攻玉社過去問ガタガタ期」に何も言わずに自由に授業をさせてくれたパパママ。伸び悩んで辛かったであろう時期を耐える強さをみなさんが持っていたことが勝因だったのではないでしょうか。そして、受験本番の国語を「面白かった」なんて、意外と(失礼!)勝負強かったんだなー!だからこそ、初日でビシッと合格したんだろうけど。
2月受験の初っ端で届いた「攻玉社合格しました」のメール。他の生徒の授業中でしたが、ガッツポーズしちゃいました(笑)。
私とハーゲンダッツ君とパパママの内輪話なのでここには書きませんが、私を大苦戦させた(笑)ハーゲンダッツ君が攻玉社でどんな部活に入るのか興味津々ですが、6年間たくさんの友達とともに楽しく過ごして欲しい。
どこかの国語の家庭教師みたいに中学のスタートをミスるなよ!?