国語が苦手な中学受験生はいつから家庭教師をつけるのが効果的か?
こんにちは。個人契約で中学受験生の国語を指導している家庭教師のジャケット先生です。今回は国語が苦手な中学受験生はいつから家庭教師をつけるのが効果的か?というテーマで記事を書いていこうと思います。
判断ポイント
多くの中学受験生が4年生になるとともに塾通いを始めます。塾に通い始めてから勉強する中学受験用の国語は、学校で勉強する国語に比べるとはるかに難しいため面食らう生徒も出てきます。
ここではどういった状況に陥った場合に家庭教師を検討すべきか、家庭教師による指導が効果を出しやすいかについてお伝えします。
まず、塾に通い始めるとそれぞれの塾の塾内模試を受ける事になります。サピックスで言うところのマンスリーテストみたいなものですね。国語の試験問題には主に以下のような問題があります。
- 漢字の読み書き
- 空欄に正しい接続詞を入れる問題(空欄Aに次の次の接続詞のうち、正しいものを選びなさい。「しかし、たとえば、むしろ、ようするに、とはいえ」みたいな問題)
- 記号選択式の正誤問題(傍線部の内容として正しいものを次のア~エの中から選びなさいみたいな問題)
- 同一内容の言い換えを本文から抜き出す問題(傍線部ではアイフォンと言ってますが、本文中から同じような意味で使われている言葉を5文字で抜き出しなさいみたいな問題)
- 記述、論述形式の問題
国語で点数が取れない生徒にも様々なタイプがあって、例えば漢字が全然できない生徒、正誤問題が出来ない生徒、抜き出しを苦手とする生徒、記述・論述がつねに真っ白で帰ってくる生徒など様々です。
国語の場合は上記のどういった場合でも、集団塾よりは家庭教師の方が効果は出やすいです。しかし、1.漢字の読み書きと5.記述論述に関してはじつはそれほど早期に指導する必要はありません。漢字は本人に危機感が出てくればより集中して取り組み結果がついてくるでしょうし、記述論述に関しては本文の内容を効率的に把握する術をある程度身に付けるまでは時期尚早です。むしろ、本文把握がある程度出来るようになれば、中学受験で点を取る書き方、コツがありますので、6年生になってからでも間に合わない事はありません。
危機感を持つべきなのは上記の2~4までで点数を落としているお子様の場合です。正解となる接続詞がしっかり選べないという事は文の前後の関係がまったく読み取れていないという事で、これでは他のどんなテクニックを勉強しても身につきません。まずは接続詞の持つ意味を一つ一つ身に付けさせる必要があります。
私の場合は色々な例文をつくり出し、お子様に文をつなげさせる練習をします。題材にするのはお子様が興味をもっている漫画や映画、スポーツ、ゲームなどです。興味がある分野で身近な例だとお子様の食いつきも良いですし、理解も早いです。
文と文、段落と段落の関係をつかむことが出来ないと国語は点数が取れませんので、接続詞が正確に選べないお子様は家庭教師が必須といってよいと思います。
つづいて、記号選択式の正誤問題は練習すれば点数が取れる問題で、国語が得意な生徒はここを得点源にしています。設問の内容と本文の内容を照らし合わせる方法を身に付けるために、精読の技術が必要になります。また、この精読の技術をレベルアップさせることで抜き出し問題に対処する実力も上がります。
しかし、精読の技術を上げていくことは国語で一番時間がかかる部分でもありますので、ここが苦手な場合は早く手を打った方が効果は上がりやすいです。
よって、家庭教師をつける緊急性としては
接続詞が出来ない>>>正誤問題が苦手>抜き出しが苦手>記述・論述がガタガタ>漢字
という感じになります。左側へ行けば行くほど緊急性が高く、家庭教師によるマンツーマンの指導が高い効果を上げやすいと言えます。
今回は以上です。国語が苦手な中学受験生はいつから家庭教師をつけるのが効果的か?という話でした。参考になれば幸いです。