中学受験で家庭教師を有効活用する方法
こんにちは。個人契約で家庭教師をしておりますジャケット先生です。今回は中学受験で家庭教師を有効活用する方法をテーマに述べていこうと思います。中学受験の場合は家庭教師をつけることでマイナスに働く部分もあります。家庭教師センターではけっして触れないであろうその部分も語りますので、ご興味があれば読んでみて下さい。
中学受験で家庭教師への依頼を考えるべき時期
個人的な見解では中学受験は出来る限り集団塾一本でいくべきだと考えています。あまりあれもこれもと対策をしてもお子様が混乱するだけですし、中学受験合格を志すご家庭の中には集団塾に個別塾、家庭教師とすべて活用しているご家庭もありますが、勉強はいろんな方法でやればやるだけ伸びるというものではありません。基本的には一つの方針でそれを貫くのがベストです。
ただし、そうはいっても中学受験は試験です。合格不合格がはっきり分かれます。そのため、結果が出ない事をずっと続けていても合格は覚束なくなってしまいます。集団塾に通いながらも成績が伸び悩んでいる生徒はどこかのタイミングで手を打たない限り、成績が上がる事はありません。
「どこかのタイミングで手を打つ」といってもどのタイミングで手を打てばいいのかというと、偏差値の低空飛行が始まった時期から4年生なら半年、5年生以降は長期休み明け(5月、9月、1月)に受ける塾内模試または外部模試の結果が出るタイミングになります。
半年とか長期休み明けの意味
4年生の場合は半年とお伝えしました。。4年生の場合はまだ勉強に目覚めていないお子様が多く、悪い成績を取ってしまった時に危機感が出て(少し大人になるという事です)、力を入れて勉強に取り組み始める可能性があります。その場合、塾のカリキュラム的にまださほど授業進度が早くなく、自力での復習でも取り返しがつきやすいためです。
5年生以降は長期休み明けの模試のタイミングです。5年生以降は算数であれば特殊算なども始まり、授業内容が難化するうえ、進みも早くなります。そのため、一度苦手を作ると加速度的に苦手が広がってしまいます。とくに算数や理科はその傾向が強いです。出来なくなってきたな、伸び悩んできたなという感覚をお子様、ご両親ともに感じると思いますので、長期休暇の間に自力でどこまで理解できるかがんばってみて下さい。それで、成績が上がるようであれば問題なしです。
長期休暇の間、苦手の克服に取り組んだのもかかわらず成績に変化が見られない、または成績が下がってしまった場合は家庭教師を検討するタイミングです。塾での授業で理解できず、自宅で長期間復習しても結果が出なかったわけですから、その勉強法ではお子様の成績を上げる事は難しいという事です。おそらく現時点で苦手な部分ばかり勉強して、それ以前に潜んでいる根本的な部分の理解が不足していることに気付いていない、もしくは復習のやり方が効率的でなく行き当たりばったりになってしまっている等の理由が考えられます。
家庭教師であれば、復習の進め方やお子様が苦手分野を作ってしまった根本の原因を見つけ出して徹底的に指導する事が可能です。これはカリキュラムに従って授業を進めなければいけない塾では出来ない事ですので、弱点の補強には家庭教師こそが適任です。苦手を放置していると偏差値は見るも無残に下がります。苦手や伸び悩みが見つかった時こそ塾ではできない指導を行える家庭教師を有効活用すべきです。
家庭教師を有効活用できるケースとマイナスになるケース
志望校がはっきり決まっているが偏差値が足りない。これは家庭教師による志望校対策が効果を発揮します。しかし、偏差値は足りているが万全を期して家庭教師もつけるというのはマイナスだと考えます。
今まで集団塾で勉強して、自宅で復習してという一連の勉強ペースを確立して、それにより結果を出しているお子様に家庭教師をつけるというのは、勉強のペースを乱す事になります。単純に考えても、今まで復習に充てていた時間に家庭教師が来てしまうわけですから、自分で考える時間が減ってしまいます。勉強というのは必ず自分で復習して、知識を咀嚼して消化してモノにする時間が必要ですが、その時間を奪ってしまう事になります。これがマイナスになるケースです。
一方、成績が伸び悩んでいたり、志望校に向けて偏差値が足りない時は家庭教師は有効活用できます。成績が足りないお子様は、前述したような自分で復習して消化して知識をモノにする効率が悪いため、伸び悩んでいる現状に至っています。それを改善する事が家庭教師の最も得意とする事だからです。
今回は以上です。今回は中学受験で家庭教師を有効活用する方法でした。ご参考になれば幸いです。