中学受験で塾に通っていても成績が伸びない場合の5つの対処策
こんにんちは。個人契約で家庭教師をしておりますジャケット先生です。今回は中学受験で塾に通っていても成績が伸びない場合の5つの対処策というテーマです。私のプロフィールに記載してあるように、私は中学受験生の国語・社会の対策をメインに指導を行っているプロの家庭教師です。自分でプロというのもこっぱずかしいんですが(汗)、他に適当な言葉がないのでご容赦ください。
今回はそんな私がプロ家庭教師としての立場から中学受験で塾に通っていても成績が伸びない場合の5つの対処策についてお話していこうと思います。私の場合、大手センターに登録していない個人契約の家庭教師なので、利益度外視でリアルの話をしていきたいと思います。その結果、私にご依頼いただければよろこんで応援したいというスタンスです。
中学受験の第一歩は集団塾へ行きましょう
中学受験の勉強を始めるにあたり、不登校であるとか、極端に人見知りとかではない限りはサピや日研、四谷、早稲アカなどの中学受験専門塾に通う事からスタートしましょう。中学受験は学校の勉強やテストの点とはまったく直結しない受験なので、学校の勉強だけで合格するのは至難の業です。中学受験専門塾が本格的なカリキュラムをスタートさせるのは4年生からです。出来れば4年生から塾に通いましょう。
途中入塾の場合は塾のカリキュラムが学校よりかなり進んでいることや塾ごとの特色に慣れる時間がかかってしまうので、スムーズに進まないお子様が多いです。特にサピックスの場合はその傾向が顕著です。
集団塾で半年間様子を見てみる
集団塾に通いだしたら、宿題はこなしきれているか?わからないところを放置していないか?確認しましょう。この確認作業はお母様お父様がおこなう作業です。子供の場合出来ないところがあっても、素直に言う子は少ないです。出来ない事を親に隠すお子様の方が大半なので、かならずご両親が確認してください。「出来てる?」と聞くだけではダメです。「出来てる!」と答える子が多いですから。しっかり、テキストなりノートなりを確認してください。
ただし、確認の際に注意点があって、正答率の低い問題は出来ていなくても全然問題ないです。確認するのはあくまで、正答率の高い問題、大半のお子様が正解できる問題を間違っていないかどうかです。
確認作業の結果、宿題が出来ていなかったり、塾でいつも同じような問題を間違って帰ってくる場合は「塾では多くの上積みは見込めない」と考えてよいです。塾で先生に教わってその場で理解できない、または家に帰って授業のノートを見ても理解できないならば、これから先ほぼ同じ状態で出来ない問題が増えていくだけです。
塾で伸びないのに対策をされないご家庭はここの認識が甘い(厳しい言い方になりますが)です。【塾で先生にならってるのに理解できない=その教え方、または授業の進みの速さではお子様は勉強内容を消化できない】という証明です。ですから、この状況が見て取れたら何かしらの対策を取らなければいけません。勉強は出来るようになるのはじわじわとですが、苦手が積み重なるのは一気です。
塾に通っているだけでは成績は伸びませんし、伸びない塾に通うのは「親が安心するだけ」で、実際は受験までの貴重な時間を無為に費やしているだけの無駄な時間と言えます。
逆に宿題もこなしきれていて、間違った問題も自宅での復習の時にはしっかり理解できている場合は塾オンリーで進めたほうが良いです。中学受験生の親の中には塾で好成績にも拘らず、志望校対策等で家庭教師を依頼するケースがあるのですが、あまり良い効果は得られません。
順調に進んでいる勉強のペースやリズムが崩れますし、塾の教え方がかみ合ってるからこそ成績が伸びているのに、別の先生が指導を行ったらお子様は混乱します。ですから、順調に進んでいるときはあれもこれもと手を出さないのが基本です。
中学受験は順調に進んでいる限りは塾一本で進むべきだと考えます。
集団塾が順調に進んでいない時の5つの対処法
前述したように集団塾でついていけていない、伸び悩んでいる兆候が見られた場合考えられる手段は5つです。
まずは中学受験をあきらめる。中学受験はお子様にもご両親にも負担の大きい受験です。半端な覚悟では合格は勝ち取れませんので、「そこまでして」と思うようであれば、受験そのものをやめてしまうのはアリだと思いますし、途中で受験をあきらめるご家庭も結構あります。
次に自学自習でがんばる。集団塾でついていけないお子様が自学自習で頑張るのは難しいと思います。これは能力の問題ではなくて、志望校の問題傾向もわからないでしょうし、受験の情報も劣ります。塾でついていけなかったのは塾の進度がお子様にとって早いケースが圧倒的多いので、じっくり指導してあげる事でいくらでも改善は見込めます。ですから、以下に挙げる方法のいずれかをお勧めします。
3つ目は塾を変更してみる事です。たとえば塾の雰囲気がお子様に合っていない場合などです。特定の名前はあげませんが、「やるぞ!おー!」みたいな塾ありますよね?控えめなお子様はああいう空気が苦手な場合があります。こういった場合は塾を変更する事で改善されるケースがあります。ただし、一つ条件があって、現在通っている塾よりも授業の進みが遅い事です。これは絶対条件です。塾を変更したものの、前の塾では習っていない事をやっているのでは本末転倒。また、苦手が溜まってしまいます。
4つ目は個別指導塾です。個別指導塾に関しては中学受験で個別指導塾を利用するのはどうだろうか?という話で記載したとおりですが、個別とは名ばかりで実際は1対3くらいで指導していることがほとんどです。講師に関しても大学生が中心です。集団塾をやめて、より指導力の低い講師に教わるという事になりかねません。
ただし、個別塾でもマンツーマンで指導しているところもありますし、プロ講師が指導しているケースもありますので要確認です。マンツーマンで、指導力のある講師がつくのであれば個別指導塾は成績が伸びやすいです。
最後の5つ目が家庭教師です。ただし、家庭教師と言ってもピンキリですし、中学受験の場合は大学生の講師はお勧めしません。受験自体が特殊ですし、指導経験の浅さが心配です(中学生や高校生の補習は学生の方が向く場合もあります)。家庭教師の場合はお子様の理解力に合わせて、じっくりと理解できるまで指導を行う事が可能です。それこそ生徒一人一人に合わせて志望校合格に何が足りないのかを考えて指導できる点で成績を伸ばす事に関しては一番秀でているでしょう。
ただし、プロの家庭教師ともなると値段が張ります。また、家庭教師の探し方に関してもセンターに依頼したり、個人契約の家庭教師をさがしたり色々と大変です。家庭教師に関しては家庭教師の費用と相場、そしてランク別制度の闇という記事で書いたとおりの部分もありますので、ご興味があれば記事を読んでみて下さい。