中学受験で家庭教師は必要か?
こんにちは。中学受験生の国語を指導している家庭教師のジャケット先生です。今回は中学受験で家庭教師は必要か?というテーマについてです。
首都圏では塾と家庭教師の併用はよく見かけます
私は神奈川県在住で、東京埼玉千葉神奈川の生徒の指導しかしたことありませんので、「首都圏では」という話になってしまいますが、家庭教師と塾を併用しているご家庭は数多くあります。
私は日能研に通っているお子様とサピックスに通っているお子様の指導を行う事が多いのですが、他にも四谷大塚、早稲田アカデミーあたりの中学受験専門塾に通っているお子様の場合は家庭教師を併用して合格を勝ち取る例は珍しくないと思います。
本来は塾だけで合格出来る中学受験
私は中学受験で塾に通っていても成績が伸びない場合の5つの対処策という記事でお伝えしているように、中学受験生はまず塾で進めていくべきという考え方なので、「中学受験で家庭教師は必要か?」と問われるとそのようにお答えしています。
しかし、中学受験専門塾は早い段階での躓きに気付かない(あるいは気付いていても放置してしまう)と、授業の進みの速さと宿題にかかる時間などで、いつのまにか苦手なところをやり直す時間が取れなくなってしまうんですよね。どうしても塾のペースについて行くのに一杯一杯になってしまうんです。
中学受験での合格を目指すという観点から見ると、塾のペースについて行くよりも、塾に遅れてもいいから苦手をつぶす事が優先なんです。なぜなら、勉強は前にならった事をベースにして、積み上げていくものだからです。よく「積み上げ式」なんて言い方しますよね。算数なんかは特にそうです。
苦手があるまま、塾の勉強について行こうとしても結局は「積み上げ式」が積み上がらないんですよ。前に習ったところの理解が不足しているから。だから、先に苦手をつぶしてしまう。これが一番早いんです。
その代わり、塾のスピードからは少しづつ遅れていきますから、それを普段の休みの日、時間が足りなければ春、夏、冬休み、ゴールデンウィークなどの長めのお休みの時に追いつくんです。塾だってそのために夏期講習や冬期講習を用意して進まないようにしてるんですよ。
塾のペースを「休み期間までに」追いつかなければいけない目安と考えて苦手を優先して潰していくと、受験に必要な基礎がどんどん固まってきていつからか塾の勉強だけで、理解できる部分が増えてきます。いわゆる「積み上げ式」になってきます。こういう勉強法がしっかり出来るのであれば、家庭教師は必要ないと思います。
塾のペースについていく事を優先した場合
苦手を潰すよりも塾のペースについていく事を数か月間優先してしまった場合は、潰さなければいけいけない苦手部分が大きくなってしまいとても自力では立て直せなくなってしまいます。
こうなってしまうと家庭教師が必要になります。塾には休まず通っていて、自宅でもちゃんと宿題をやってるのにテストの点が上がらないお子様は、家庭教師、少なくとも個別塾が必要です(私は個別塾は進めませんが)。
お子様に必要なのは苦手を克服するために必要な課題を、今取れる時間の中で選別して与える事です。
塾に通って、宿題もやりながら、やっとの思いで作った限られた時間の中で、いかに効率的に弱点を潰していくかという作業は集団塾では出来ませんし、ご両親にも難しいでしょう。
この場合は「家庭教師は必要」と言っていいと思います。
今回は以上です。中学受験で家庭教師は必要か?というお話でした。参考になれば幸いです。