家庭教師の体験授業はどんなに内容が良くても信じるな。
こんにちは。個人契約で家庭教師をしておりますジャケット先生です。今回は家庭教師の体験授業はどんなに内容が良くても信じるなというテーマです。刺激的なテーマですけど、ある意味真実です。体験授業ですから、確実にその先生が教えてくれる個人契約の家庭教師の場合は関係ない話です。ですから、家庭教センターを検討している方の参考になればというテーマになります。
では、その理由をお伝えしていきます。
体験授業の様子をみてから家庭教師をやるかどうか決めたい
多くのご家庭は家庭教師を検討する際にパンフレットを請求したり、サイトを確認したり、口コミを聞いたりしていると思います。そして、家庭教師センターや家庭教師の会に「体験授業はありますか?体験授業の様子をみてから家庭教師をやるかどうか決めたいんですが」と尋ねるのではないでしょうか?家庭教師センターの多くは体験授業を行っていますし、なかには体験授業をウリにしているセンターもあります。
しかし、その体験授業。意味がないかもしれませんよ?というのが今回の記事の趣旨です
体験授業が意味がない理由
体験授業に意味がない理由、それは”実際に教える家庭教師が体験授業をやるわけではない”というのが理由です。家庭教師センターの行う体験授業は、大きく分類して3種類です。
体験授業その①アルバイトや営業担当が行うあらかじめ用意されたプリントを使った体験授業もどき
体験授業のほとんどのパターンはこれじゃないでしょうか(笑)。営業担当社員の自称家庭教師やアドバイザー(呼び方は色々みたいですが)または、学生のアルバイト営業があらかじめ自前で用意したプリントやテキストを持ってきて、簡単な体験授業もどきを行うパターン。ご家庭が用意しているテキスト等では体験授業をやりません。なぜなら、出来ないから。
説明の仕方とかパフォーマンスも台本があるので、子どもは喜ぶケースが多いです。
体験授業その②体験授業専門のプロ家庭教師が行う体験授業
おもにプロ家庭教師中心のセンターには体験授業専門のプロ家庭教師が存在するセンターもあります。こういったプロ家庭教師は体験授業のスペシャリストですから、ご家庭が用意したテキストだろうが、突然の質問だろうが的確に答えてくれます。
当然、生徒だけでなく、保護者の方も感心するレベルの先生です。
体験授業その③実際に教える家庭教師による体験授業
これはほとんどないパターンですが、一部行っている家庭教師センターもあります。無料だったり、授業1回分の料金が発生する場合もあるようです。しかし、実際に教える家庭教師による授業なので、生徒やご家庭にとってはもっとも参考になる体験授業と言ってよいでしょう。
体験授業の意味
家庭教師は生徒と家庭教師がマンツーマンで行う授業です。生徒を緊張させすぎてもダメ、緊張感がなさ過ぎてもダメ。その微妙なさじ加減がとても重要です。そのため、家庭教師に求められるのは指導力だけではなく、それぞれのお子様とのコミュニケーション力という事になります。生徒に媚びをうる必要はないですが、生徒に好かれる人間性である必要があります。
さて、その指導力と人間性を判断する際に、実際に教えてもくれない家庭教師による体験授業に何の意味があるでしょう?せいぜいパフォーマンスとして子供が喜ぶくらいではないでしょうか。つまり、実際に教えてくれない家庭教師による体験授業には何の意味もなければ、ご家庭が得るものもありません。むしろ、受験までの貴重な時間を失います。
この意味で体験授業その①とその②には受けるメリットも必要性もありません。
唯一、意味のある体験授業は体験授業その③のように、実際に指導する家庭教師による体験授業です。これはお子様が授業を受けてみて「わかりやすい」かつ、人間としても「嫌いではない」と判断できれば、そのまま指導に入ることが出来るわけですし、ダメなら交代できますから、意味がある体験授業です。本来はこの形が当たり前だと思うんですが、なぜかこの形を実践しているところは少ないんですよね。
意味のある体験授業を受けることが出来るか簡単に判断する方法
体験授業で来た先生に、「実際にあなたが教えてくれるんですか?」と尋ねるだけです。この質問に「日程が合えば」とか「生徒と合う合わないがあるので」とかハッキリしない事を言い出したら、ほぼ教えてくれない人(実際は家庭教師とは限らないので、あえて「人」といいます)と考えてよいです。
さて、参考になりましたでしょうか?体験授業の内容と意味に関する話をしてみました。結局、体験授業をしても、別の先生が来るのであれば、その別の先生とはゼロからのスタートになります。ですから、体験授業を受けるのであれば出来るだけ、実際に指導してくれる家庭教師による体験授業を希望してみて下さい。