日能研のテキスト「本科教室」について
こんにちは。ジャケットです。今日は指導に伺う途中の駅前で青かばんにNの文字のお子様方が仲良く歩いていたので、日能研のテキストについてまとめてみようと思い立ちました。今回取り上げるのは「本科教室」です。
日能研のテキスト「本科教室」について
まず、最初に感じるのはテキストが分厚いなぁという事です。四谷大塚の予習シリーズは上巻と下巻にわかれて2冊構成ですが、本科教室は1冊にすべて入っているので分厚くなるのはやむを得ないでしょうかね。ただし、
本科教室の内容
本科教室は一つのテーマにつき、3つの文章を読解します。まずは学びのとびらで読解の時にどういう事に気を付けて読むべきかと言うヒントが与えられます。このヒントは他塾のテキストに比べると親切で、具体的な内容になっています。そして、学びのとびらで得たヒントをもとに3つの読解問題に取り掛かります。
それぞれの読解問題が終わった後にある、ことばの泉で語彙や文法面の強化を図るような構成となっています。
解答は別冊ですが、解説も詳しく親切です。しかし、予習シリーズなどの解説もそうですが、解説が丁寧すぎると国語が苦手なお子様はむしろ読めないというジレンマが生じます。字数が多いので読む気を失ってしまうんですね。解説は丁寧じゃないとわからないけど、丁寧すぎると読む気が起きないという難しいものです。
本科教室のデメリット
内容的には中堅校向けなので、上位校志望のお子様には多少物足りないかもしれません(その代わりに栄冠への道があります)。他塾のテキストに比べて字が小さいので、使いづらい面もあると思います。また字が小さいうえに、テキストも分厚いので気後れするお子様がいるであろうこともデメリットと言えるかもしれません。苦手科目があるお子様には本来ならば、分かりやすくて、かつ、あまり時間をかけずに1冊終わらせることで達成感を得やすい薄いテキストがベストです。ただし、後述するように本科教室は内容自体はさほど難しいものではありません。
では、以下で本科教室のメリットについてお話します。
本科教室のメリット
本科教室は字が小さいので文章量も多く感じがちですが、実際は文章量は少なめで内容も分かりやすいです。設問も難しくはないので国語が苦手なお子様にとっては、最適なレベルのテキストだと思います。国語に限った話ではありませんが、苦手な科目を勉強する時は出来ないものを勉強するのではなく、出来るものをしっかり安定させていくのが第一歩です。それによって、解いているお子様に達成感が生まれ、「僕でも出来る!」「私でも出来る!」と自信につながり、勉強を継続するモチベーションにつながるのです。難しくて時間ばかりかかる問題に取り組ませても、時間も自信も失い良い事はあまりありません。まずは一歩一歩進むことが重要だと思います。
また、本科教室のテキストは上位校志望のお子様には多少物足りないかもしれないと前述しましたが、使い方によって本科教室でも十分上位校に通用します。なにも栄冠への道をやらないと上位校に受からないとか、トップクラスにいないと上位校に受からないとか受験はそういうものではありません。あくまでも使い方と対策次第です。
個人的には本科教室は字がもう少し大きくてテキストが2冊くらいに分かれてあれば、さらに良い教材になると思います。なので、少し拡大コピーして目に優しい大きさの字にした上で利用するとより使いやすくなるのではないかなぁと思います。
本日も記事をお読みいただきありがとうございました。