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中学受験、国語が苦手なお子様の家庭教師|ジャケット先生

国語から見た早稲田アカデミーとサピックスの合格実績の差は?


こんにちは。ジャケット先生です。
今回は早稲田アカデミーがなぜ合格実績でサピの後塵を拝してしまうのかを国語の観点から考えてみます。

 

早稲田アカデミーの良いところ

早稲田アカデミーの良いところといえば、何と言っても先生の熱意。先生の熱意に乗せられてモチベーションを引き出される生徒が数多く存在するところです。私がわりとのんびりしたタイプであるため、こうした先生方の熱意には見習うべきところもあると感じます。しかし、

その熱意が勉強に向く生徒にとっては大きな力となる反面、雰囲気に流されやっている気分になってしまい、冷静に自分の現状を見つめられないお子様も相当数いると思われます。【追記】今回のコロナウイルスへの双方向授業への対応のスピードから、早稲アカはサピに比べると柔軟に動ける一面があるんだなぁと感じました。この柔軟さが良い方向に出ればサピを追い越す日も来るかもしれません。

 

早稲田アカデミーの国語 選択肢問題

早稲アカの国語は予習シリーズとWベーシックを利用していると思います。テストは四谷大塚の組み分けや合不合を受けることになります。あくまでも個人的な見解ではありますが、予習シリーズとYTのテストにいくばくかの問題点を見出しています。組み分けテストや予習シリーズの解答・解説をしっかり読んだ方はお気づきかもしれません。本文中に根拠を見つけて解答するのが中学受験の国語という科目なのですが、組み分けテストなどの解説をみると「一般常識」やこんなこと「知ってるでしょ?」という前提で解答に至る問題がちらほらと見受けられます。つまり、本文中に根拠を見出して解答するという受験の流れから、若干離れている問題があります。こういった点が積み重なると受験までの長い期間だと根拠をさがして解答に至るという経験で、サピックスの国語と相当数の差が出てきてしまいます。

 

早稲田アカデミーの国語 記述問題

これも予習シリーズと組み分けテストなのですが、最後の記述問題の答え方に問題が。早稲アカ生の授業をしていると終盤の記述問題において、深い考えもなく最後のまとめ部分をただ書いている生徒が多すぎます。組み分けテストや予習シリーズで、本文のラストがまとめだから、そこをまとめていれば点数が取れるよ!という問題が多いのではないでしょうか?設問をもう一工夫して、問われていることにしっかり答えないと、途中点も取れないような問題にもっと慣らしていかないと、上位校の国語では差がついてしまうだろうなというのが正直な感想です。

 

早稲田アカデミー生との授業:結論

早稲田アカデミー生の家庭教師として授業を行う場合は、まず、その勉強に対するモチベーションが本物であるかを見分けなければいけません。先生の熱意により、本当の意味でやる気をだしている場合は、受験生になっていると言えます。スムーズに勉強に移行できます。一方、熱意に煽られているだけでフワフワしている生徒も少なからず存在するため、そういった場合は早い段階で現実を理解させ、危機感を持たせなければいけません。フワフワしたまま勉強をしても身に付きません。ショックを与えない程度に自分がやらなければいけないことに気付かせ、しっかりと足元を固めていけるように誘導することを心がけます。

 

YTの問題は「一般常識」や「良いことを言ってそうな選択肢」を選べばあっさり正解をとれてしまう問題も多いため、ひねくれた作者の文章やひとひねりある問題に弱い面があります。しっかり根拠を探して解く必要性を理解させます。「なんとなく解き」からの脱却が目標です。また、記述の問題についても、出題者の意図をしっかり理解したうえで解くようにする必要があるため、設問の読み方から、練習していきます。このあたりをしっかり身に付けてくれれば、豊富な課題や先生の熱意との相乗効果があらわれてくることが期待出来ます。

 

今回は早稲田アカデミーと国語についての話でした。
お読みいただきありがとうございます。
ジャケット先生でした。

 

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